誰と作るデザイン

design

盆LTに参加してきた。

今このタイミングで、モノづくりをする時に向き合うべき相手は「ユーザー」以外にもいるというのを自分でも再確認しておきたいと思ったので、そういうことを資料にまとめて発表してきた。

自己紹介などのコンテンツは省くけど、発表したのはこんな内容だった。

  1. ハジメに
    • この発表は利用者(ユーザー)には触れない
    • 依頼者と制作者、制作者と制作者のより良い関係作りのための話をする
  2. モノづくりと提供者達
    • 一つのプロジェクトに関わる人はいっぱいいる
    • みんな同じ問題に取り組んでいるんだけど、それぞれ違う考え方を持っている
  3. 事例で学ぶ関係の悪化
    • メンバーとの関係は徐々に悪化したり、急激に悪化したりする
    • 相手のことが “嫌い” までいかなくても、”嫌いではないけどあまり話したくはない” 状態になると良いコミュニケーションは取れなくなる
    • 仲間との関係が悪化すると、コミュニケーションの積み重ねの結果出来上がるプロダクトに段々愛が持てなくなっていく
  4. 意思伝達による好転
    • 相手の意見をよく聞いて納得出来ない部分は一つ一つ返していくこと
    • それぞれの主張を盛り込んだ提案をしてみること
    • 相手に自分のことをしつこく理解してもらうとすること
    • これらを続けていくことが良い関係を保つのに大切なことだと思う
    • また、自分の意見をすべて吐き出すと相手の意見もうまく飲み込める
  5. オワリに
    • サービスの向こう側だけじゃなくて、同じ足場に立つ人にも目を向けよう
    • プロジェクトメンバー = (考え方は違うけど)同じ問題に取り組む人

反省と感想

今回はコンテンツが固まってない状態でスライドの作成に取り掛かってしまったのが一番の反省。配置とか文字間とか調整しながらやってると文言や文章の変化に弱くて、両方を一緒にやろうとすると無駄に時間がかかる。

他にも反省はある。発表の最後の締めを比喩的なものにしてしまったのが良くはなかったとか、セクション同士の関連が薄くて少し結論までの道筋が強引になったとか、色々。

発表とスライドの構成に関しては、内容にもよるけど 5分の発表ならスライド 10枚くらいがちょうど良い感じがした。これで 1スライド 30秒くらい話す時間ができる。

スライドが 20枚だと 1スライド 15秒くらいで、今日はそんな感じだったんだけどこれはちょっとつらかった。話したいところで立ち止まれないというか、時間が気になって慌てて先に進めようとしてしまう。テンポよく話すことも重要だと思うけど、ただ焦るだけではダメだろうって。

1スライド 30秒 * 10 は見る側からすると眠たくなるという意見もあったので、これには途中動きのある GIFアニメーションとか動画とか、そういうのを挟んだら良いんじゃないかなって思った。

あと、「 A と B の比較とか共通項を抜き出すスライドを複数枚用意して最後にまとめ」って構成は、スライドの枚数が制御しやすそうでお得っぽかった。

またやりたい。


ユーザーエクスペリエンス、ユーザーインタフェース、ユーザー… 、「ユーザー」が頭に付く言葉が世の中にたくさん出てきた。

サービスを作る上で利用者のことを第一に考え無いといけないのはその通りだと思うんだけど、その利用者が困ってる問題を解決するのに一緒に考えてくれるのは同じプロジェクトのメンバーたちだ。

時には衝突することもあるかも知れないけど、小さなことに気をつけるだけで良い関係は作れるし保てるはずだ。

より良い関係はより良い議論の展開につながり、それはより良い結果を生む。

人と人との関係を大切にしていこう。